「ジアの鳥」
彼女はよく笑う人だった。
セフェリーナの鳥はどこか滑稽で愛嬌がある。
花柄に白い背景、そしてどこか愛嬌のある鳥。
この皿を見てかわいいなと思う人は多いだろう。
およそ1950年代後半のこの作品は、今なお現代に共通する温かさを表現している。
彼女の人柄なのかもしれない。
その彼女が描いたこの花畑を飛ぶ鳥は、褐色の地で夢を見る。
その鳥はジアの鳥だった。
セフェリーナ・(ピノ)・ベル (Seferina Bell 1920~1986)
1920年にジア・プエブロ(Zia Pueblo)で生まれ、20歳には陶芸家としてすでに高い評価を得ていた。彼女は1940年代から作品にサインを入れるようになったとされるが、独特の作風によって、20世紀の中でも最も優れた陶芸家の一人として、その作品は世界各国の収集家より高く評価されている。
セフェリーナは独特で美しい形のポットやボール、そして水筒などを制作し、その高い技巧は眼を見張るものがあった。その上、何より彼女の描く模様やデザインは美しく、当時としては画期的な作風であったため、彼女の人気はまた叩く間に全米に行き渡り、アメリカン・インディアンの陶芸家としての地位を確固たるものにしていったのである。セフェリーナの芸術作品は現代においても非常に人気が高く、多くのギャラリーや美術館で展示されている。
ジア・プエブロ (Zia Pueblo)
20世紀以前よりインディアンたちの陶芸の里として長く美しい歴史を持つジア・プエブロでは、1900年以前おいてはトリオス時代にみられる複雑で繊細な陶芸が主として創作されていたが、それ以降はジアの鳥や花などで装飾されたデザインが主なものになり、後に多くの芸術家を創出した地として知られるようになった。
セフェリーナが陶芸を目指すきっかけとなった父のジョー・ピノ(Joe Pino)を始めとして多くの陶芸家たちが育った地でもあり、また、ニューメキシコ州の州旗にも使われている太陽のシンボル等の地理的象徴をデザインとして多く取り入れていることでも知られる陶芸の里である。
【商品番号】: 0054
【商品名】: セフェリーナ・(ピノ)・ベル (Seferina Bell 1920-1986)作、ジア・プエブロの鳥
【属性】: 陶芸、ジア
【概要】: セフェリーナ・(ピノ)・ベル(Seferina Bell 1920-1986)のシグネチャー・デザインである美しいジアの鳥が描かれた作品。白地に描かれた鳥と土の色のコントラストが美しい。セフェリーナの作品はとてもデザイン性に富んでおり、現代でもなお新鮮で斬新な伝統とモダンを両立したデザインは、世界中の多くのコレクターを魅了し続けている。年々価値が増しており後世に残る作品だ。
【サイズ】: 直径約22cm x 高さ約7cm
【状態】: 良好なビンテージ・コンディション
【備考】: およそ1950年代の作品
【価格】: 68,000円(税込)
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