「堂々たるフレッド・ハービー」
ゴールドラッシュのアメリカ西部を駆け巡ったフレッド・ハービー(Fred Harvey)の観光ビジネスは、当時アメリカン・インディアンたちに大いなるチャンスを与えた。
ジュエリーや土産品を売って生計を立てるビジネスチャンスはもちろんだが、その影で生まれた競争意識が職人たちの創作意欲向上を生み出し、それによって他国の文化や芸術を広く取り入れたことでインディアンジュエリー全体の芸術性を高め、多くの優れたアーチストたちを輩出した。
このコインを溶かして作られたバングルは、その1896年~1960年代のフレッドハービー時代を象徴するものである。
シルバーは純度925の純銀よりやや低い当時の銀貨で900なのが特徴だ。
この時代のインディアンジュエリーには熱心なコレクターも多く、あのラルフ・ローレンもフレッドハービーのコレクターで有名ある。
この威風堂々のバングルはがっちりとしたデザインでとても重量感がある。
トラディショナルなナバホのデザインから進化して、よりファッション性を持たせているのがフレッドハービー時代のジュエリーの特徴とも言える。
今となっては大変希少なピースであり、特にこの1940年代に制作されたドーム型のデザインは入手が困難である。
今から70年以上、いや100年も前に、このジュエリーを求めてアメリカ中から人々が押し寄せた。
そして今なお、人々は求め続けているのだ。
フレッドハービーはこれを想像しただろうか。
美しいものに時代はないのだ。
フレッド・ハービー (Fred Harvey 1835-1901)
イギリスの企業家。
3世代に渡りアメリカのサウスウエストを中心に観光事業を展開し、およそ1896~1960年はフレッドハービー時代としてアメリカン・インディアンのジュエリー産業が繁栄するきっかけとなった。ゴールドラッシュのアメリカ西部を駆け巡ったフレッド・ハービー(Fred Harvey)の観光ビジネスは、当時アメリカン・インディアンたちに大いなるチャンスを与えた。
ジュエリーや土産品を売って生計を立てるビジネスチャンスはもちろんだが、その影で生まれた競争意識が職人たちの創作意欲向上を生み出し、それによって他国の文化や芸術を広く取り入れたことでインディアンジュエリー全体の芸術性を高め、多くの優れたアーチストたちを輩出した。
【商品番号】: 0096
【商品名】: 【OLD PAWN】 c1940 フレッド・ハービー時代 コインシルバー製 ビンテージ・バングル
【属性】: ナバホ
【概要】: 作者不詳 オールド・ポウン (Old Pawn)*のコインシルバー・ブレスレットである。コインシルバーとは銀貨を溶かして成形したものであり、通常のシルバーに比べると若干純度は低いが今では非常に珍しいビンテージ素材である。輝きが独特であり、今のインディアンジュエリーにはないオリジナリティあふれる作品である。打ち出しが豪快でとても男性的なデザインであり、装着するとひときわワイルドさが映える逸品である。
* オールド・ポウン (Old Pawn)とはいわば質流れ品のことだが、換金価値が高い上質なものしか質屋(トレーディングポスト)で取扱うことがなかったため、オールド・ポウン=価値のあるインディアンジュエリーとして認識されるようになった。
コインシルバーに関してはこちらを参照
【サイズ】: 内径約15.5cm + ギャップ約3cm 最大幅約4.5cm 厚み約1.5mm 重さ69g
【フィット感】: 男性は中肉中背から大柄まで装着可能。アジャストは可能。現在は大柄な人向けにアジャストされている。女性にはデザイン的にも大きいと思われるが、ルースな感じで着こなすのであればOK。
【状態】: 経年による使用感あり。アジャスト痕による歪みが若干あるが、破損や修復痕もなく、大変良好なビンテージ・コンディションである。光沢感もあり、磨くほど美しく光る。
【備考】: ギャップが29.3mmであるが、厚みが1.5mmなのでフレキシブルにしなって簡単に装着できる。
【価格】: 売約済
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