「ハンサムリッチのすすめ」
以前、まだ若かりし頃に観たアメリカ映画で主人公はポケットからドル紙幣を取り出し、格好良く支払いを済ませると颯爽と去っていった。
かつては男はかっこよくマネークリップを使って札を仕舞っていたものだ。
その影響か、いつしか僕もマネークリップを使うようになっていたが、格好良い代物に巡り会えることはなかなか容易ではない。
格好いい代物とは。
そう、例えば1950年代にフランク・パタニア(Frank Patania Sr)が作ったハンサムなマネークリップだ。
世の中には数々のマネークリップがあると思うが、この小さなアクセサリーに対してこんなにデザイン的なコンセプトが詰め込まれた作品はそう多くはないのではないだろうか。
きっとフランク自身もマネークリップ愛用者だったに違いないと想像させる美しいフォルム、そしてそれ自体が圧倒的な存在感を示すずっしりとした重量感は、なかなか他のマネークリップでは見ることが出来ない。
ハンサムに札を仕舞う。
そんなカッコの良い仕草が似合う、フランク・パタニアのマネークリップを是非後世に残してゆきたいものである。
「フランク・パタニア Frank Patania」
3世代に渡る時代を先取りし続ける最も有名なインディアン・ジュエリーブランドである。
創業は1927年。創業者であるフランク・パタニアSR(1899-1964)はシチリアで生まれてニューヨークへ移り、10歳でシルバースミスの弟子入りをした。その後、喘息を患ったのをきっかけにサウスウエストへ移住、28歳の時にニューメキシコ州サンタフェでその後伝説となるサンダーバードショップを開店する。
サンダーバードショップでジュエリー作りを学んだ多くのアーチストの中にシッピー・クレイジーホース(Cippy Crazyhorse)の父であるジョー・キンタナ(Joe. H Quintana)やジュリアン・ラバト-(ジュリアン・ロバート Julian Lovato)などがいる。
フランク・パタニアの斬新なモダンデザインはインディアンジュエリーという枠を超越し、もはやフランクパタニアというブランドのカテゴリーを確立し、今もなおサウスウエストのジュエリーアートを牽引し続けている。その芸術は今や世界中の人々を魅了する伝説のインディアンジュエリーブランドである。
【商品番号】: 0130
【商品名】: 【希少】 c1950 フランク・パタニア(Frank Patania Sr)作 モダンデザイン・マネークリップ
【属性】: フランク・パタニア、マネークリップ
【概要】: 1950年代製、フランク・パタニア(Frank Patania Sr 1899-1964)作コンテンポラリー・デザインのマネークリップである。表面にはティアドロップに象られた2つの美しいキングマン・ターコイズがマウントされており、マネークリップの芸術性をより一層高めている。パタニアのスタイルッシュなデザインと繊細な彫銀技術がこの小さなマネークリップの中に詰め込まれており、所有する喜びを十分に味わうことが出来る美しく、ハンサム、かつ希少な作品である。
【サイズ】: 約73mm x 22.5mm 重さ42.3g
【フィット感】: マネークリップとしては若干大きめのデザインであり重量感を楽しめる。ポケットの中でかさばることはない。
【状態】: 良好なビンテージコンディションだが、経年による使用感はあり。片側の石に経年による軽度のクラックを確認できるが、ビンテージ物としては問題の域ではないと考える。総体的に素晴らしいコンディションである。
【備考】: 修理痕等なし
【価格】: 売約済
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