「ナムピーヨの継承」
20世紀のホピの陶芸芸術はおよそ二人の芸術家によって牽引されたと言っても過言ではない。
その二人は近代芸術家であり、同僚であり、友人であり、そしてその才能とダイナミックな陶芸技術によってネイティブアメリカンの陶芸を芸術のレベルに引き上げた。
一人の名はナムピーヨ・オブ・ハノ(Nampeyo of Hano 1856-1942) そしてもう一人は、今ではむしろ「オリジナル・フロッグウーマン Original Frogwoman」としてその名を知られる、パクア・ナハ (Paqua Naha 1890-1955)である。
ホピの陶芸家はみんな彼女たちを目指した。
この素晴らしいポッテリーを制作したナムピーヨの娘、ファニー・ナムピーヨ(Fannie Nampeyo 1900-1987)もきっとそうであったに違いない。
この作品は母であり偉大なる近代陶芸家であるナムピーヨ・オブ・ハノのエッセンスが色濃く漂う。
ダイナミックな描写と繊細な線のコンビネーション、そして母が得意とした強い火力を使った「炎のブラシ」による焼色など、母のお手本を見事に作品に反映して美しい作品を完成させている。
およそ1970年代のデッドストックと思われるこのホピの陶芸、我々日本人の心にすっと溶け込んでくるのは、どことなく東洋的な要素を感じるからであろうか。
民族芸術には我々に一体感を感じさせる歴史的バックグラウンドに基づいた、人類のDNA的な要素を感じる事ができるのが非常に魅力だ。
ホピの陶器芸術に我々の文化を重ねる。
すると何故か懐かしい思いが蘇ってくるのである。
ファニー・ナムピーヨ(Fannie Nampeyo 1900-1987)
ホピ陶芸の芸術を確立した偉大なる母、ナムピーヨ・オブ・ハノ(Nampeyo of Hano 1856-1942)の末娘として生まれる。
幼い頃から母のもとで陶芸技術を身につけたファニーは結婚後の1920年から他界する1987年まで陶器芸術に身を捧げ、母の領域まで自身の芸術性を高めた偉大なる近代陶芸家である。
彼女の作品は世界中のコレクターに収集され、世界中の美術館や博物館で展示されていることから、非常に高値で取引されており、なかなか市場に出回らないことから最近では価値は高騰し続けている。
【商品番号】: 0101
【商品名】: 【希少】 c1970 ファニー・ナムピーヨ(Fannie Nampeyo 1900-1987)作、ホピのポリクローム陶芸
【属性】: ホピ、陶芸
【概要】: ホピ族、ファニー・ナムピーヨ(Fannie Nampeyo 1900-1987)作の焼物。製作年代はおよそ1970年代と思われる。このデザインは母から継承した鳥の翼をデザインしたものであり、ファニーの代表的なデザインの一つだ。彼女の作品は今では非常に希少で、その殆どがコレクターのもとで眠っているか美術館に展示されているかであろう。サイズは小さいが、このポットのように完全な形で残っているものは非常に少ない。ホピ族ならではのモダン的なデザインの中に細い線を多用して繊細な作品を仕上げている。褐色の焼物と黒色のマイグレーション・パターン(動物などの流動的な移動を表現するデザイン)のマッチングが美しく、ワンランク上のインテリアを実現することが出来る逸品である。
【サイズ】: 直径約15cm x 高さ約8.5cm
【状態】: 良好なビンテージ・コンディション。ビンテージのため多少の色落ちやスレはあるが総体的に良好なコンディションである。
【備考】: 美しい著名作家の作品
【価格】: 128,000円(税込)
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