「丸くなって四角くした芸術家」
この世に彼の先品はいくつ残っているのだろうか。
ジョセフ・キンタナ(ジョー・キンタナ JOE H. QUINTANA)は既にそう呟かれるアーチストだ。
彼の作品には派手なものがない。
時代だと言われればそうかもしれない。
いや、そうではない。それは彼の血に宿る無骨さであり、彼自身がコチティという誇りを貫いた形なのではなかろうか。
頑固なまでに無骨さを貫いたジョー・キンタナだが、この作品は珍しくクリエイティブなデザインが施されてある。
幾何学的なデザインは恐らく1950年代のものであろう。
ジョー・キンタナにもミッドセンチュリーという芸術の波が押し寄せてきたのだ。
しかし頑固さは健在だ。
ケネス・ビゲイ(KENNETH GEGAY)やフランク・パタニア(FRANK PATANIA)が流線型の優美さを表現するのに対し、このバングルでは当時のモダン建築を思わせるような幾何学的なデザインを採用している。
芯の太い男が細いベルトのバックルを作ったことを考えるとなにやら滑稽だ。
しかし、この細く小さなバックルには間違いなく生粋のコチティの血が受け継がれている。
このバックルのベルトを腰に回して、息子であるシッピー・クレージーホースのバングルを腕に装着するとなにやら熱いものを感じるのは私だけではないはずだ。
そう感じるのは我々に彼らと同じ無骨なモンゴロイドの血が流れているからだろうか。
【商品番号】: 0008
【商品名】: 【希少】c1950s ジョー・キンタナ (JOE H. QUINTANA) ミッドセンチュリー モダン・ベルトバックル
【属性】: コチティ、バックル
【概要】: 1950年代製、ジョセフ・キンタナ(ジョー・キンタナ JOE H. QUINTANA)作の大変希少なベルトバックル。ジョー・キンタナはコチティ族を代表するインディアンジュエリーの巨匠であり、シッピー・クレイジーホースの父しても知られる。ジョー・キンタナのデザインは基本的にコチティ族の伝統的なデザインが多く、このバックルのようにコンテンポラリー・デザインの要素を持つものは非常に稀だ。年代的にはケネス・ビゲイなどのモダン・アーチストたちが活躍していたのでジョセフ本人もモダニスト風のタッチを意識したのではないだろうか。近年、ジョセフ・キンタナの作品は非常に入手困難であり、多くのコレクターが世界中を探しまわっているが、このミッドセンチュリーデザインは特に希少な作品である。
【サイズ】: 約66.3mm x 約28.1mm x 厚さ4.4mm (シルバー実質1.45mm)横に少し剃って弧を描く。約25mm幅のベルトを装着可能。重さは29グラム
【フィット感】: 細身のバックルでとてもスタイリリッシュ。厚み4mmと表記しているが、折り返し部分の厚みであり、実際のシルバーの厚みは1.45mmなので重量感はなく、ライトな装着感である。
【状態】: 経年による使用感有り。傷やスレ黒ずみなども有るが、60年以上のビンテージと考えれば極めて良好である。破損、修理痕はなし。
【備考】: 2.5cmの細めのベルトなので男性でも女性でも使用可能である。
【価格】: 176,000円(税込)
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