「ミニマリズムの鳥」
1927年からミッドセンチュリーにかけて、ニューメキシコ州サンタフェにはスパニッシュ的サウスウェスト文化を包み込むように、一羽の鳥によってイタリア的ニューヨークの風が吹き抜けていた。
この鳥は電光石火のごとく全米中を駆け巡り、人々を魅了し続けた。
サンダーバード、という鳥だ。
青い海に囲まれたシチリアで生まれて間もなくニューヨークへ渡ったフランク・パタニヤ(Frank Patania Sr)が10歳でシルバースミスの見習いとなり、その後結核を患ったのをきっかけにウェストに移り住んだのは、ただの偶然ではなさそうだ。
28歳の彼が伝説の鳥を創造しなかったら、間違いなくインディアンジュエリーの歴史は全く異なったものになっていたに違いない。
その歴史を変えたフランクがおよそ40代半ばの時、1940年代にミニマリズムの時代を先取りして作ったのがこの作品だ。
なだらかに隆起したシンプルでクリーンな表面にスパイダーウェブ(Spider Web)ターコイズがひときわ引き立つ。
規律的なクリーンデザインにイレギュラーな石の形がこのコンテンポラリー・アートを完結している。
静かなるシルバーの光に浮かぶ緑の石
どこか我々の禅に似ている
そう思うのは私だけではないはずだ。
「フランク・パタニア Frank Patania」
3世代に渡る時代を先取りし続ける最も有名なインディアン・ジュエリーブランドである。
創業は1927年。創業者であるフランク・パタニアSRはシチリアで生まれてニューヨークへ移り、10歳でシルバースミスの弟子入りをした。その後、喘息を患ったのをきっかけにサウスウエストへ移住、28歳の時にニューメキシコ州サンタフェでその後伝説となるサンダーバードショップを開店する。
サンダーバードショップでジュエリー作りを学んだ多くのアーチストの中にシッピー・クレイジーホース(Cippy Crazyhorse)の父であるジョー・キンタナ(Joe. H Quintana)やジュリアン・ラバト-(ジュリアン・ロバート Julian Lovato)などがいる。
フランク・パタニアの斬新なモダンデザインはインディアンジュエリーという枠を超越し、もはやフランクパタニアというブランドのカテゴリーを確立し、今もなおサウスウエストのジュエリーアートを牽引し続けている。その芸術は今や世界中の人々を魅了する伝説のインディアンジュエリーブランドである。
【商品番号】: 0015
【商品名】: 【希少 フランク・パタニアSR】c1940 ミニマリズム・モダンデザインのシルバー・ベルトバックル
【属性】: フランク・パタニア SR サンダーバードショップ、バックル
【概要】: フランク・パタニアSR (1899-1964)作、およそ1940年代後半に制作されたミッドセンチュリーを代表するモダンデザインのスターリングシルバー製ベルト・バックル。ミニマリズムのシンプルなデザインに大きなスパイダーウェブのターコイズがマウントされており、フランク・パタニアの美学がよく表現されている作品である。一点の曇りもないバックルが反射する眩しいばかりの光が鋭く突き刺す。近年コンディションの良いフランク・パタニアのジュエリーは入手が非常に困難であり、その中でこのバックルは最高のコンディションを誇り、非常に美しい作品である。
【サイズ】: 横幅約75mm x 縦約45mm x 厚さ1.25mm 装着可能なベルト重さ53g 幅約30mmまで
【フィット感】: 男女ともに問題なく使用できるサイズである。さほど大きなバックルではないが、重量感、存在感ともに十分であり、装着した瞬間腰元が華やかに見える。バックルの輝きはまるで朝日が反射する水面のごとく美しい。
【状態】: 多少経年の使用感はみられるが、保存状態が良かったのか、素晴らしいビンテージ・コンディションである。破損や修復痕もなし。
【備考】:ほとんど傷がない美しいコンディション
【価格】: 売約済
商品及び価格に関するお問い合わせはお気軽にこちらまで
WHITE SANDS GALLERY | プレミアムビンテージ・インディアンジュエリー & サウスウェスト・モダンアート