「もう一人のビゲイ」
1948年、3人の兄弟とその従兄弟が一人、アリゾナ州のショップでクラフトマンとして働き始めた。
そのショップの名前はホワイトホーガン。
そしてその男たちの名前はIvan、George、Allen、そしてKennethである。
Allenよりも3つ年上の3番目の兄のような存在である従兄弟のKennethは、後にナバホジュエリーの父と呼ばれたケネス・ビゲイ(KENNETH BEGAY)である。
アレン・キー(Allen Kee)はケネスに傾倒した。
そして彼の従兄弟とほぼ同レベルにまでその感性を高めることに成功したのである。
故にアレンの作品はそのホールマークを除いてケネスのそれにスタイルがほぼ一致している。
このカフスに使われているアイアンウッド(黒檀とほぼ同様)はその昔からギターなどの指板に使用されている通り、古くなればなるほどまるで黒曜石のような深い色合いを作り出すが、その感触と温かみはまさしく木のそれである。
このカフスはオールシルバーの素材のものと違って、100年後より500年後のほうがより風合いを増すのかもしれない。
いかにも50年代のミッドセンチュリーらしい金属と木のフュージョンだが、このカフスのような小さな作品に採用すると、ここまでエキセントリックになるのかと感心するばかりである。
よく見ればどちらのイニシャルも違う形をいしている。
完全なるハンドメイドによる不揃いなパーツたちが、より一層芸術性を醸し出す。
この小さなパーツに凝縮された洗練のデザインは明らかにナバホジュエリーの父の香りがする。
しかし、その刻印はKBではなく間違いなくAKなのである。
同じホワイトホーガンの刻印とともに。

左がアレン・キー、そして右がケネス・ビゲイ
【商品番号】: 0013
【商品名】: 【希少】 アレン・キー作 ホワイトホーガンのシルバー&アイアンウッド モダンデザイン・カフス c1950 ミッドセンチュリー
【属性】: ナバホ、ホワイトホーガン、カフス
【概要】:アレン・キー(Allen Kee)作、1950年代ホワイトホーガン製のカフスボタン。素材はシルバーとアイアンウッド(黒檀)を使用。ビンテージ・シルバーの輝き、アイアンウッドの深み、そしてミッドセンチュリーのモダンデザインのコントラストが息を呑むほど美しい。袖につけるとお洒落が光る大変希少な作品である。
【サイズ】: 横幅約29mm x 縦約19.3mm x 厚み約5mm (+留め金の突起部分) 重さ10g(1個)
【フィット感】: 約70年年前の作品とはいえ、パーツの使用感は現代のものと全く変わらない。大きく変わる点は、これが現代のカフスにはない美しい芸術性とスタイリッシュさを持ちあわせていることである。袖に装着しているだけで自慢したくなる作品だ。
【状態】: 経年による使用感はあるが、非常に美しいビンテージ・コンディションである。破損、修復歴はなし。
【備考】: 2個セット
【価格】: 69,000円(税込)
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